留置場足りない 犯罪多発で「満室」

http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?c=5&kiji=1452

このニュース、他のいくつかのブログでもとりあげられていました。
犯罪が増えているのは事実で、こういう事態もやむをえない、とは思いますが、捜査機関としても、捜査を合理化、効率化する必要性は高いと思います。
私が、効率が悪いと感じるのは
1 逮捕中に起訴等の処理が決められるもの、勾留せず釈放して在宅に切り替えても問題ないものまで、何でもかんでも勾留する
2 安易に勾留延長する
3 取り調べ時間が長すぎ、供述調書も長すぎる(特に検察官調書)
といった点です。
特に、2や3の弊害は顕著だと思います。勾留延長が必要な事件も、もちろんありますが、延長せずに10日の勾留で処分が決められる事件も少なくないのに、捜査担当者の事務処理能力の低さを、勾留延長という形で被疑者側にツケ回しすることがあまりにも多すぎるし、裁判所も、安易にそれを是認しすぎていると思います。
また、事件には難易度、軽重に違いがあり、なんでもかんでも馬鹿丁寧にやれば良いというものではないのに、特に、警察官調書が十分作成されている事件で、検察官がさらに長々と取り調べを行って、上塗りにしかならない重複した内容の長い調書を作成する、といったことも日常茶飯事に行われています。そういう事務処理能力のない検察官に限って、上司へのおべんちゃらとかが上手で、事務処理能力が低くて物事に時間がかかりすぎていることが、「頑張っている」などと、勘違いでしかない高評価になったりするので、検察庁というところは本当に困ったものだと思います。
裁判所も、身柄事件を抱えて、しかも、新件が配点されるのに、平気で20日も夏休みをとったりしており(休むな、とは言いませんが、もっと関係者に迷惑をかけない休み方はあると思います)、裁判所による抑制、是正といったことも望み薄です。
ここは、やはり、裁判員に、良い意味での「トロイの木馬」になってもらうしかないでしょう。