http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000095-mai-soci
弁護団によると、その後の同24日、男性は富山地検で、検察官から無罪を証明するための調書を取ると説明を受けた。検察官は県警の捜査員や同地検支部の副検事の実名を挙げ、男性に「恨むか、恨まないか」と質問。男性は無実の強姦事件で取り調べを受けた際の威圧的な態度を思い出し、「恨みません」と答えた。検察官は、その言葉を盛り込んだ調書を朗読し、男性は調書に押印、署名したという。
国家賠償請求を意識し、そういった事態にならないようにしたいという思惑があって、上記のようなやり取りになった可能性はあるでしょう。しかし、そういったやり取りで済んでしまうような底の浅い問題ではそもそもなく、また、新たな不信感を生んだという意味でも、適切な取り調べであったとは思えないものがあります。
取調べの能力というものは、人間としての全人格的な能力であり、そういった能力が、検察組織全体として、徐々に低下していることの現れかもしれません。