勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか

勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか

勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか

一昨日、書店へ行くとこの本があり、興味を感じ、読まないかもしれないと思いつつ、つい買ってしまったのですが、読み始めると、意外とおもしろく、せっせと読んでいるところです。
特に興味を感じているのは、取調べを受けながら、いつ逮捕されるかと動揺したり、弁護人による接見を心待ちにするなどの、身柄拘束中の被疑者心理で、体験した者でなければ語れないリアルさがあり、また、私自身の経験から想像していたところと合致していたり意外な思いをするところもあって、参考になります。
著者には著者なりの主張があり、本書でも、そういった主張で一貫していますが、最高検が著者と元副部長を逮捕することでマスコミ・世論の検察批判を弱めることができたとか、一連の事件の責任を著者と元副部長に押しつけ2人を悪の権化に仕立て上げ放逐することで検察組織や検察上層部への批判を防ぎ沈静化させた、といった主張には、正直、首を傾げさせるものがありました。犯人隠避が立件され元特捜部長、元副部長が起訴されることによる検察への深刻なダメージを考えた場合(それはその後の状況を見ても明らかでしょう)、実態がないものをでっち上げてまでそこまでするかどうか、そんなことをして検察批判が弱まったり沈静化するようなものか、ということは、素朴に疑問を感じました。
長年、検事として活躍していた人物が、突然、被疑者という立場に立たされ、自分の事件を見るとこう見える、こう見たがる、という意味で、類書が乏しく、一読の価値はある一冊と言えるでしょう。

2011年12月18日のツイート

金正日総書記が死去 北朝鮮の最高指導者

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111219-00000511-san-int

ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮中央テレビは同日午前10時、正午からの特別放送を予告。その際、アナウンサーが悲しい表情をしていたうえ、背景音楽が「将軍」を称える主旨の曲調だったことから死亡したとの見方が有力だった。

今日、午後零時過ぎに、事務所でNHKニュースをつけっぱなしにして見ながら、知人の弁護士と電話で話していたのですが、このニュースが突如として速報で流れ、電話で話していた弁護士共々、「えー!?」と驚いてしまいました。
北朝鮮の国内事情は、食糧不足など様々な不安定要因を抱えていて、求心力のある指導者を失ったことで、不安定さが一層増す可能性が高いでしょう。現体制が一気に崩壊し大量の難民が西日本の日本海沿岸に押し寄せる、何らかの軍事的な動きに我が国も影響を受ける、といった最悪の状況を視野に入れつつ、何があってもしのいで乗り越えるという覚悟を、持っておく必要があるでしょう。
こういった緊迫する情勢ですから、次期戦闘機は、やはり、いつになれば完成するかわからない、絵に描いた餅のようなF35ではなく、既に実戦配備されているユーロファイターにすることを、改めて真剣に検討すべきではないかと思います。