時速100キロ超で進入か=急ブレーキ不使用、断定−くろしお鉄道事故

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050305-00000305-jij-soci

以前、ロンドンの地下鉄で起きた同様の事故について、本で読んだことがあります。その事故も、止まるべきところを止まらず突入するというもので、原因は結局不明だったという記憶です。機械的に制御する部分が増えても、人の能力に依存する部分が残る以上、非常に不可解な存在でもある「人」の不可解さに影響される事故は、ゼロにはできないでしょう。

追記:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BD%90%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%8A%E9%89%84%E9%81%93

を見ると、土佐くろしお鉄道は、1998年にも追突事故を起こして、当時の運輸省から警告書が出ているようです。
コメント欄でも指摘があったように、会社の安全体制にも問題がなかったかどうか、調査が行われるべきでしょう。

雇用保険の助成金事業、実績無視で200億円計上

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050306it01.htm

実績無視の予算付けは以前から続いており、03年度の35種類の助成金事業のうち8種類の事業で、実際に使われた金額は予算の10%を下回っていた。

 これについて、厚労省では「使われなかった予算はそのまま『安定資金』などとして次年度に繰り越されるので問題はない」としているが、法政大学の五十嵐敬喜教授は「予算の消化率は行政評価に直結する問題で、実績が予算額を大幅に下回っているのは大きな問題」と批判。過剰な予算付けについては、「役人の天下り先となっている助成金の受け皿組織を温存しようという考えだろう」と話している。

使わないものに予算はいらないはずで、それでも無理矢理予算をつけるというのは、何らかの表に出せない意図があるのでしょう。
税金に群がる寄生虫には隙を見せず、厳しく監視する必要があると思います。

東京大空襲 六本木ヒルズで展示会

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050305/eve_____sya_____002.shtml

会場で田中さんは「当時、私は小学三年生。新潟の先生に『(家族が)爆死した』と聞かされた。でも、どのようにして亡くなったのかは今も分からない」と涙ぐんだ。

浮かれている人が多い六本木ヒルズで、このような展示会が行われるのは、それ自体としても意義があることであると思います。
是非、見に行くつもりです。

追記:

今日の午後、六本木ヒルズで用事があったので、帰りに上記の展示会へ行ってきました。東京大空襲の被災状況がよくわかりました。開催期間が短いようですが、一見の価値があると思います。
今夜は、NHKスペシャルで、東京大空襲が取り上げられるようです。

<解放伊女性記者>「米兵いきなり発砲」誤射当時を証言

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050306-00000038-mai-int

現場は米国防総省が発表したような検問所ではなく、護送車が高速でも走っておらず、パトロール中の米兵が車に照明をあてた直後、いきなり発砲してきたという。

敵や敵対的感情を持つ人々に囲まれ、ちょっとしたことで疑心暗鬼に陥って無差別発砲する、何ら罪もない人々が死傷する、そのことによって、ますます敵や敵対的感情を持つ人々が増える・・・という悪循環に、米軍が陥っているような印象を受けます。一種のアリ地獄状態でしょう。

追記:

東京大空襲に関するNHKスペシャルや、硫黄島に関するサイトなどを見ていて素朴に感じたんですが、米軍は、自分は安全圏に身を置いていて、高いところから焼夷弾を落としたり、遠距離からミサイルを発射したりといった戦闘は得意でも、いわゆる「接近戦」は不得意ではないかと思いました。ベトナム戦争でも、圧倒的な物量や戦力を誇りながら、北ベトナム南ベトナム民族解放戦線の頑強な抵抗に屈して、無惨な撤退に追い込まれています。
国民性にも起因するのかもしれません。

進路に関する相談

今日の日経新聞私の履歴書」に、免疫学者の石坂公成氏が、基礎医学の道へ進もうと考えたときのことが紹介されていた。親族のほとんどが反対し、義兄と叔父の石坂泰三氏(元経団連会長)の2人だけが賛成していたとのことである。公成氏は、初志貫徹して基礎医学の道へ進み、大成して、文化勲章まで受章したが、その伝達式の後、病床にあった泰三氏のもとに駆けつけ、受章を報告したところ、泰三氏は大変喜んで、「これで兄さんによい土産ができた」といって涙ぐんでいたとのことである。公成氏の父が、泰三氏の兄にあたり、その人は、公成氏が基礎医学の道へ進むことを心配していたので、泰三氏は自らのアドバイスについて責任を感じていたのだろう、というのが「私の履歴書」での公成氏の述懐であった。
他人から進路に関する相談をもちかけられ意見を言うのは非常に難しいことである。うかつなことは言えないし、何も言わないことは、迷って意見を求めてきている人の期待に沿えないことになる。責任を取るといっても限界があるが、石坂泰三氏のように、甥へのアドバイスを、ずっと気にかけて責任を感じている、というのは、一つの誠実な態度ではないかと感じた。

<東京大空襲>父と祖父も犠牲者名簿に…60年前の記憶頼り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050306-00000075-mai-soci

――空襲警報が鳴って、一家に1人は家に残る決まりで、あなたのお父さんとおじいちゃんが残ったの。私はあなたのお姉ちゃんの手を引き、弟を背負った。あなたはおばあちゃんに背負われて。学校の講堂に着くと、押し合いへし合い。おばあちゃんは「私はもういい」と座り込んでしまった。「背中に子供がいるでしょ!」と怒鳴ったら、はっとして立ち上がり、やっと一緒に入れた。外で火の粉をかぶった人たちが「入れてー」と叫んでいた。その声も聞こえなくなったころ、講堂の屋根が燃え出した。私たちが飛び出してすぐ、屋根が焼け崩れた……。

先ほど、NHKスペシャルで、東京大空襲の被災状況を見ましたが、正に地上に出現した地獄で、想像を絶するものでした。上記のような状況が、無数に繰り広げられ、約10万人とも言われる極めて多数の犠牲者が出たことを、我々は忘れるべきではないでしょう。
亡くなった方々のご冥福を、心よりお祈りしたいと思います。