<東京大空襲>父と祖父も犠牲者名簿に…60年前の記憶頼り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050306-00000075-mai-soci

――空襲警報が鳴って、一家に1人は家に残る決まりで、あなたのお父さんとおじいちゃんが残ったの。私はあなたのお姉ちゃんの手を引き、弟を背負った。あなたはおばあちゃんに背負われて。学校の講堂に着くと、押し合いへし合い。おばあちゃんは「私はもういい」と座り込んでしまった。「背中に子供がいるでしょ!」と怒鳴ったら、はっとして立ち上がり、やっと一緒に入れた。外で火の粉をかぶった人たちが「入れてー」と叫んでいた。その声も聞こえなくなったころ、講堂の屋根が燃え出した。私たちが飛び出してすぐ、屋根が焼け崩れた……。

先ほど、NHKスペシャルで、東京大空襲の被災状況を見ましたが、正に地上に出現した地獄で、想像を絶するものでした。上記のような状況が、無数に繰り広げられ、約10万人とも言われる極めて多数の犠牲者が出たことを、我々は忘れるべきではないでしょう。
亡くなった方々のご冥福を、心よりお祈りしたいと思います。