「沖縄決戦ー高級参謀の手記」

 

 先日、

 

 を読み(正確には、オーディブルで聴いたので「聴き」)、その中で取り上げられていた沖縄戦に改めて興味を感じ、現在、「沖縄決戦」を読み進めています。

著者は第32軍の高級参謀であり、戦後生き残って、本書を執筆したもので、作戦の直接の担当者ですから、著述は具体的であり、どういう考えに基づいて作戦を立て実行したかが手に取るようによくわかります。沖縄戦を考える上で大いに参考になるものです。

通読した後に、改めて感想を書いてみたいと考えています。

競技画像の性的悪用は後絶たず、潮田さん「被害なくして」畠山さん「ショック大きかった」

競技画像の性的悪用は後絶たず、潮田さん「被害なくして」畠山さん「ショック大きかった」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

女性アスリートの競技画像をアダルトサイトに転載したとして、京都府の男(37)が先月、著作権法違反容疑で警視庁に逮捕され、東京簡裁から罰金60万円の略式命令を受けた。性的目的での撮影や画像悪用などの被害は後を絶たず、対策強化を求める声が高まっている。

 日本では、肖像権の侵害について刑事罰がなく、この点は、私がヤフー株式会社法務部に勤務していた頃(2000年から2007年)から、芸能人の権利保護を訴える団体は刑事罰導入を強く提唱していたものでしたが、されずに現在に至っています。

そのため、刑事責任を問おうとすると、著作権者が存在する画像等を無断転載した著作権法違反とか、首から上を有名人の女性、首から下を別人のヌードで合成したアイコラを作成した点を名誉毀損で問うなどの苦肉の策で、捜査機関が動いてきた経緯がありますが、それにも限界があります。

民事責任の追及のみでは、損害の回復や抑止効果で限界があり、権利者、被害者としては刑事処罰を望みたいところですが、現行法制では上記の通りなので、要件を厳格にした上での肖像権侵害についての刑事処罰の導入も、そろそろ真剣に検討すべきなのかもしれません。

「純情:梶原一騎正伝」

 

 巨人の星タイガーマスクあしたのジョー等々、梶原一騎原作の様々な漫画は、昭和の人々を惹きつけ熱狂させたものでした。私も、昭和の子供として、その中にいました。

その梶原一騎が、ある日、刑事事件で被疑者、被告人となり、その名声が失墜していった、それに対する驚きも、今でも思い起こされます。その真相は何であったのか、ずっと疑問を感じていたのですが、それに対する答えのようなものを、本書では提示しています。

著者は、長年、梶原一騎の周辺にいた人々に取材をしてきた成果を踏まえつつ、本書で梶原一騎の真実に迫ろうとしており、それはある程度成功しているように思います。ある程度、というのは、今なおわからない部分が少なくなく、未解明の部分が残っているからです。その意味では梶原一騎は謎の多い人物と言えるでしょう。

テレビアニメのタイガーマスクのエンディングで、主人公が焼け野原をさまよい歩くシーンが出てきます。あの風景は、梶原一騎が世に出る前に生きていた風景であり、そういう昭和というものが梶原一騎を生み出し作品群を生んだということを改めて感じました。

女児が市長に宛てた65年前のはがき コロナで苦しむ動物園職員を励ます

https://www.topics.or.jp/articles/-/542895

はがきの送り主は、伊賀町に住む新町小学校6年の女児。「市長さんお元気ですか」で始まる文面には、父親の仕事の都合で津市(三重県)から徳島に来ていること、それまでの転勤先には動物園があってよく連れて行ってもらったこと、徳島には動物園がなくてつまらなかったことなどが万年筆で書かれている。

新聞で動物園ができることを知った女児は「友達と大よろこびをしました。どうか一日も早くつくって下さい。お願いします」と、当時の長尾新九郎市長に訴えている。

 私も、割と最近になって動物が好きになり、 SNSのタイムラインで流れてくる画像で楽しんだりシェアしたりしていますが、心が和みますし、子供の頃に動物に親しむことで、情愛にあふれた人間味ある人格の形成に資する効果があるように思います。

動物の飼育には手間、費用がかかり、また、特に新型コロナウイルスが蔓延する現状では困難が増していることと思われますが、優れた人材育成、人の心を和ませるといった重要な役割を果たす、社会的に重要な存在であることは今後も動かないでしょう。

次期iPad mini、USB-C採用でミニApple Pencil同時発売?予想レンダリング画像が公開

次期iPad mini、USB-C採用でミニApple Pencil同時発売?予想レンダリング画像が公開 - Engadget 日本版

新情報によると、第6世代のiPad miniの筐体サイズは第5世代と同じとのこと。しかしホームボタンが廃止されてTouch IDは側面の電源ボタンに統合され(第4世代iPad Airと同じ)、ディスプレイが大型化して画面まわりのベゼルも狭くなっているほか、LightningポートがUSB-Cに変更されるなど、デザインが根本的に一新されると述べられています。

一時は消滅も噂されていたiPad miniですが、一昨年に出た5で消滅しないことが明らかにしました。私は、読書などでiPad miniを使うことが多く、特に読書ではこれがジャストフィットサイズなので、今後のiPad miniに大いに期待している1人です。

そういう立場からは、Face IDが望ましいとは思いつつも、価格上昇につながるのであればTouch IDでも特に困りませんから、それで構わないと思っています。

困るのはサイズが大きくなることで、現状の情報では、そこは据え置いてベゼルレスにすることで画面の大きさをサイズアップする方向のようですから、是非、そうしてほしいものです。

今後、新iPad miniが出現するのが実に楽しみです。 

iPhone「6s」「初代SE」現役続行 「iOS」6年前の機種も対応する深い理由

iPhone「6s」「初代SE」現役続行 「iOS」6年前の機種も対応する深い理由: J-CAST トレンド【全文表示】

 iOSのライバル「アンドロイド」の場合、新しく発売された機種で最新OSを使い続けられる期間は2〜3年の場合が多い。搭載端末は、開発元の米グーグル以外のメーカーが生産している製品がほとんどで、各メーカーが独自にアンドロイドをカスタマイズしてスマホに導入している。

メーカーは最新のOSが登場するたびに各機種に向けたカスタマイズをしなければならず、これが手間になる。グーグルが他社の端末をサポートし続けることも難しい。半面、古い機種でも最新OSを長らく使えるiPhoneについて、「OS開発から端末販売まで一手にやっているアップルならではのメリットだと思います」と三上氏は話した。

ここは、iPhoneAndroidスマートフォンの最大の違いでしょう。サポートが長く受けられる分、iPhoneは長く、最新OSで使えますし、それだけに値下がりが緩やかにもなります。Androidスマートフォンでは、最新OSが使えるのはせいぜい2年程ですから、最新OSで長く使うことは無理ですし、端末価格も、2年も使うと、一部のハイエンド機以外は二束三文になってしまいます。ただ、Androidスマートフォンには選択の幅が広いなどのメリットもあります。

こういった特性を十分にわきまえた上で、iPhoneAndroidスマートフォンかを賢く選択する必要があると思います。

 

「辻政信の真実:失踪60年ー伝説の作戦参謀の謎を追う」

 

 辻政信といえば、昭和史に関する本を読んでいると、傲岸不遜、独断専行、国を誤らしめた陸軍参謀という悪い印象しか出てこず、最近亡くなった半藤一利氏も「絶対悪」と評価しているくらいですが、本書では、読売新聞記者である著者が、史料を丹念に洗い関係者への取材も積み重ねて、偏りのない等身大の辻政信像を構築しようとしています。それはそれなりに成功しているように思われました。

読んだ感想として、確かに、辻政信は大きな問題を抱えた人物で、その罪は大きかったと思います。しかし、人としての魅力も大きかった。陸軍内でも支持者が多く、戦後も衆議院議員参議院議員に連続当選し選挙で絶大なる人気を博していたこともその現れでしょう。印象的だったエピソードは、戦後に苦労していた旧知の人物の娘さんに、なんの見返り求めずお金を差し上げ、今なお感謝されているもので、そのように、著書が売れて入った莫大な印税収入を友人、知人に分け与えて自分は清貧に生きていて、こういう人物には心酔する人が多いだろうなと感じるものがありました。

その最期は、ラオス方面で失踪し、スパイとされて処刑されたとも言われていますが、辻政信なりの使命感に基づく死を覚悟しての渡航であったことが本書では明らかにされていて、辻政信らしい最期であると感じました。

昭和史、陸軍史の中で、とかく悪者として位置づけられがちの辻政信の、多面的な、等身大の実像を見ていく上での良書として、今後も読み続けらるべきだろうと感じました。