森友改ざん、職員自殺は「労災」 財務局認定、過重公務と因果関係

森友改ざん、職員自殺は「労災」 財務局認定、過重公務と因果関係(共同通信) - Yahoo!ニュース

財務省は調査報告書で、文書改ざんは当時理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官(61)が方向付け、本省が財務局に指示したと明記していた。今回の認定は本省幹部が遺族を訪ねて報告、謝罪したといい、不正を再び起こさない取り組みが問われる。

 特捜部が捜査するような事件(過去のロッキード事件とか)では、関係者の中で、上から命じられて嫌々動いていたような人が、捜査の進展の中で、心労、ストレスで自殺するといったことが起きがちです。

捜査機関には、そういうことが起き得るということを常に念頭に置いて、今後も、関係者が追い詰められないように、十分な配慮をしつつ捜査を進めてほしいと、改めて強く思います。

弁護人として関与するような人にも、弁護することばかりに目が行って、関係者の追い詰められように無頓着にならないよう、注意を払ってほしいと思います。

人の命はかけがえのないもので、失われたら戻ってきません。このような犠牲者が出たことは痛恨の極みであり、ご冥福をお祈りします。

 

埼玉・幸手市長「料金巡りトラブル」 広島で暴行容疑で逮捕

埼玉・幸手市長「料金巡りトラブル」 広島で暴行容疑で逮捕(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

逮捕容疑は7日午前2時半ごろ、広島市中区新天地の雑居ビルにあるバーで、女性店員(20)の顔を拳で数回殴ったとしている。「全く身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 この種の事件は、検察庁にいるとかなり警察から送られてくるものですが、酔って覚えていなくて、という否認(「酩酊否認」と言っていましたが)は、結構あるものです。

私は、お酒にあまり強くなく、人並み程度は飲めますが、飲みすぎると眠くなって寝てしまうほうなのでこういうトラブルは起こしようがないのですが、飲んで記憶がなくなるタイプの人は、こういうとトラブルにも発展しかねないので、飲み過ぎないよう、十分注意すべきです。

そういう人が思い切り飲みたいときは、自宅で飲むとか、理解のある知人、友人(飲み過ぎたら送ってくれるような)と一緒に飲むようにすべきでしょう。

幸手市長が実際に暴行に及んだかどうかは、今後の捜査に待つしかないですが、今秋、市長選挙が予定されているようで、選挙への影響も無視できないものがあるでしょう。

 

首都圏ではNHKだけだが... 8月6日、広島では「すべての民放」が平和祈念式典を生放送する

首都圏ではNHKだけだが... 8月6日、広島では「すべての民放」が平和祈念式典を生放送する(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

2019年8月6日は、広島県にある民放4局すべてで「平和記念式典」の生中継がされた。
中国新聞(本社・広島県広島市)のテレビ欄をみると、横並びにずらーっと「原爆」や「平和」の文字が見受けられる。夕方のニュースも同様だ。

私は広島出身であるものの、広島に居住しなくなって久しくなりますが、8月6日の広島は、平和公園で慰霊式典が行われるだけでなく、市内各所にある慰霊碑、供養塔といったところで慰霊祭(ごく小規模なものも含め)が行われます。学校も、かつてはこの日を夏休み中の登校日にして、平和学習をやったりしていました(いまはどうでしょう?)。街全体が、慰霊という状態になり、また、県外からの訪問者も多く、地元マスコミは、総力あげての報道体制になるのでしょう。

今は平和で落ち着いた広島ですが、あの日のあの時間には、阿鼻叫喚の地獄があった、再びそのような事態を生じさせないことを、皆で誓い合い心新たにしたいものです。

 

au、「HUAWEI P30 lite Premium」を8月8日発売

k-tai.watch.impress.co.jp

同機種は、「HUAWEI P20 lite」の後継機種となるミドルレンジモデル。AIによるシーン認識機能を備えた3眼の「AIトリプルカメラ」を搭載する。

既に家電量販店では販売されていますが、auとして、例の騒動後であってもサービスの提供ができるという見通しがついて、遅ればせながら発売に踏み切ったものでしょう。

128Gモデルになっていて、それでいてより容量の少ないモデルと価格が同等ですからお得感があります。

私はこれの上位機種を使っていますが、カメラ機能が素晴らしく、今や手放せない状態です。Liteのカメラ機能も、レビューを見ていると良好ですから、買って損はない1台と言えると思います。

auなら、24時間980円の世界データ定額サービスも使えますから

www.au.com

8月、9月に夏休みで海外へ行って、いい写真を撮りたいと考えている人にも良さそうです。

 

古代ローマ人の24時間ーよみがえる帝都ローマの民衆生活

 

古代ローマ人の24時間 ---よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

古代ローマ人の24時間 ---よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

 

 かなり前に、単行本で買ってちょっと読みかけただけになっていて、今回、Kindleで買い直し、気合いを入れて読んでいたのですが、やっと読み通しました。

著者は、イタリアで古代ローマ関係のテレビドキュメンタリー制作にも関わっているそうで、考古学の研究成果も駆使しつつ、古代ローマ人の生活を、本書の中で、目の前で展開されているかのように物語っていて、かなり引き込まれつつ読みました。

難しい解説ではなかなか頭の中で想起できないような、具体的なイメージを、本書を読むことを通じてつかむことができましたし、今後、ローマ帝国関係の本を読む上で、そうして形成したイメージも踏まえつつ読めて、参考になりそうです。

日本語訳も読みやすく、この分野に興味を持つ人にはお勧めできます。

同じ著者による続編2冊を、既にKindleでダウンロードしているので、引き続き読む予定です。読むべきものが多くて困ります。

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

 
古代ローマ人の愛と性

古代ローマ人の愛と性

 

 

 

オウム真理教関連事件に直面した頃5

東京地検公安部としてオウム真理教関係で手掛けた事件の中で、最も多くの人が動いたのは、武器等製造法違反事件で、平成7年7月に関係者を一斉逮捕して捜査にあたった。
事件は、オウム真理教が、教団をあげて、ロシアのAK74という自動小銃(有名なAK47の後継、AK47より口径が小さく、より多くの弾丸を携行できる)のコピーを密造しようとしたというもので、結局、量産するまでには至らず、1丁か2丁程度の試作品を製造しただけで終わったというものであった。
公安部以外からも応援検事が投入され、かなりの捜査態勢になって、20名前後(正確な数は覚えていない)の被疑者を逮捕、勾留して、取調べを行った。末端の信者が多く、完全黙秘とか、それに近い者が多くいて、取調べには苦労させられたという印象が強い。私が取調べていたのは、自動小銃の重要な部品製造に従事していたという者で、当初は完全黙秘状態であったが、粘り強く取調べを続ける中で、次第に供述が得られるようになり、かなり重要な供述も得られて、真相解明にはかなり貢献することができた。しかし、その年の4月以降、休みも皆無の状態で働き続けていたので、この頃になると、疲労感がものすごく、自分としても、そろそろ限界に来ているということを感じていた。
7月下旬に、武器等製造法違反事件の処理が終わり、8月中旬くらいまで、公安部でも、何とか交代で夏休みが取れることになって、私は、確か8月上旬から中旬の1週間程、夏休みを取った記憶がある。身体を休めることを最優先させたが、ここで休んだことで、疲労感がかなり軽減され、一息ついたような状態になった。まだ若く、ちょっと休めば回復も早かったが、今、あの頃のような生活をすれば、とてもそのような回復は望めず、そもそも、あのような過酷な生活はとてもできていなかったのではないかと感じるものがある。
(続く)

オウム真理教関連事件に直面した頃4

平成7年から平成8年当時の、公安部に在籍しオウム真理教の事件を担当している頃の私の生活は、次のようなものであった。
深夜まで仕事をして、帰宅するのは午前1時、2時という状態なので、朝は、何とか午前10時前後に出勤し、出勤すると、午前中は、部屋にあるテレビでニュース等を見ながら、配布されてくる資料(供述調書、捜査報告書、取調べメモ等々)に目を通し検討していた。午後は、割り当てられた参考人の取調べを行ったり、取調べがなければ、夜の被疑者取調べのため、様々な情報の「仕込み」を行いながら過ごすことが多かった。
相手にする被疑者が一筋縄では行かない者ばかりのため、追及したり説得したりする「ネタ」が必要で、かなり時間をかける必要があり、検察庁を抜け出して書店へ行き、仏教とかチベット密教などの本を買い込んできて読んだりすることもあった。今ならインターネット検索を駆使して情報を収集しているところであるが、当時は、まだインターネット普及前の時代で、「紙」の情報に依存せざるを得なかった。
夜になると、自分が担当している被疑者を取り調べるため、留置されている都内の警察署へ出向いて、そこで、昼間は警察官が取り調べている被疑者を、警察官に代わって取り調べるということをやっていた。なかなか取調べが進捗せず、苦労していたことが思い出される。取調べが進捗するかどうかで終了時間は異なり(早くて午後9時ころ、遅ければ午後10時、11時まで)、終了後、取調べ担当の警察官と警察署内で打合せを行い、検察庁に戻って、その日の取調べ状況について報告文書を作成し、主任検事のところへ行って口頭で報告、ということをやっていた。その後、その日の整理をしたりしていると、午前零時、1時ころになり、終電もなくなっているので、同じ方面に住んでいる別の検事と一緒にタクシーに相乗りして帰宅、という状態で、土曜日も日曜日もなく、こういった生活の繰り返しであった。
まだ若かった(平成7年の時点で31歳)から何とかやっていたようなもので、今ならとてもこういう生活は無理であったと思う。当時、事件の主任検事を務めていた先輩検事は、かなり辛そうであり、今になってみると、先輩検事の辛さはよくわかる。
特捜部では、こうした生活を数か月間、続けざるを得ないこともあり、内部でやっている人間にかかる負担には多大なものがある。体力がないととてもやっていられない。
(続く)