「イノベーションの作法」

 

参加しているビジネス書読書会の課題図書になっていたので読みました。

イノベーションを実現していく上での、手順や考え方が、具体例を交えながら実践的に書いてあり、そういったことに縁がなく来た私にもわかりやすく、興味深く読むことができました。

自分自身の体験に照らして実感したのは、イノベーションを実現していく上で、組織内の意思決定者をいかにして説得、決断してもらうかというところで、かつて検察庁にいた際に、上司の決裁を得るため必死に考えて資料を作ったり口頭で説明したりした当時のことが思い出されました。当時、この本を読めていれば、もっと洗練されたことができていたかもしれません。

高尚な、大上段に振りかぶった議論が展開されているというよりも、日常の仕事の中ですぐに使えるノウハウ、ヒントが随所にあって、おもしろく役立つ内容であると感じ入りました。