核共有、議論は当然 「非核三原則、昭和の価値観」 松井維新代表

核共有、議論は当然 「非核三原則、昭和の価値観」 松井維新代表(時事通信) - Yahoo!ニュース

松井氏は「非核三原則は戦後80年弱の価値観だが、核を持っている国が戦争を仕掛けている。昭和の価値観のまま令和も行くのか」と述べた。「米国の原子力潜水艦をリースしてもらうというような議論もすべきだ」とも語った。

非核三原則核兵器を持たず、作らず、持ち込ませない)には、倫理的な側面と実践的な政策の側面と、2つの面があると思います。

倫理的な側面は、唯一の被爆国として、核兵器により多数の無辜の民を殺傷された、その深刻な歴史に基づき、核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず、日本全土を非核の状態で維持するということでしょう。これは、死んでいった人々に対する誓いであり、日本の国是と言っても過言ではなく、戦後何十年が経っても変わりゆくもの、風化するものではありません。

もう一つの実践的な政策としては、異論も大いにあるとは思いますが、日本全土を非核化することで核戦争の枠外に置くということがあるでしょう。特に、「持ち込ませない」を徹底することで、日本国内にある核兵器保有の拠点が攻撃される事態を回避することが可能になる面があります。

ただ、日本が米国の核の傘の下にあることは厳然たる事実であり、非核三原則は、元々、そういった構造的に矛盾を孕んだものとして存続してきた歴史を持っています。上記のような2つの側面と、あとは国民の、核兵器を持たず作らず持ち込ませないという強く固い決意、そこに係っていると言えるように思います。