原爆死の真実――きのこ雲の下で起きていたこと

原爆死の真実――きのこ雲の下で起きていたこと

原爆死の真実――きのこ雲の下で起きていたこと

書店へ行ったところ、これがあって、早速、購入しました。
一昨年に、NHKで放映された、この本の元になったNHKスペシャルは私も観ていて、当時の写真や取材から、原爆投下直後の広島で起きていたことをリアルに再現する内容には、とても圧倒されましたし、事実の重みや原爆の残虐さ、悲惨さということを強く感じたものでした。
取り上げられた写真が撮影された広島市内にある御幸橋は、私が通った修道中学、高校のすぐ近くにあり、在学中は何度も渡った橋でした。そういうこともあって、NHKスペシャルで観た際は、とてもリアルに感じられたことが思い出されます。
早速、本書を少しずつ読んでいるところですが、番組で盛り込まれなかった(盛り込めなかった)ものが、書籍というより多くの情報が盛り込める媒体を通じて伝えられていて、内容の濃さを感じながら読んでいます。
広島、長崎で始まった核の時代は、その後の冷戦期、冷戦崩壊後を経て、今や、日本のすぐ近くで日本へも向けて核ミサイルが発射されかねないという重大な危機にまで及んでいます。言葉遊びでは済まない、真の核兵器の恐ろしさをきちんと知って把握しておく、その意味で、本書は読むべき大きな価値を持っていると思います。