感染した50代女性、病院が保健所に届け出せず 連絡なく自宅で死亡

感染した50代女性、病院が保健所に届け出せず 連絡なく自宅で死亡(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

武蔵村山市武蔵村山病院や遺族によると、発熱とせきの症状があった女性は8月6日、病院の発熱外来を訪れ、抗原検査で新型コロナの陽性反応が出た。病院はこの日、女性を含め11人の感染をファクスで届け出るはずだったが、手違いで女性の分だけ送っていなかった。  

女性は保健所からの連絡を待つよう病院に指示され、家族とともに自宅待機を開始。同11日には「保健所から連絡がない」と病院に電話で問い合わせていた。病院は東京都多摩立川保健所(立川市)の電話番号を女性に伝えたが、届けを出していないことには気付かなかったという。女性の携帯電話には同じ日に保健所と約10分間通話した履歴があったが、保健所側には記録が残っていなかった。

裁判所と弁護士との連絡も、未だに電話とファックスばかりが使われ、旧態依然としたものですが、救いは、そこでやり取りに問題があっても人が死ぬことはないということでしょうか。

私も、今年の6月に、所用で海外へ行き、帰国後、3日間ホテルで隔離され、その後11日間、自宅隔離状態にありましたが、疑問点について所轄の保健所に電話しても、それは検疫の問題でうちは関係ありませんという事務的な対応で、こういうところに、コロナに感染して関わり合いになりたくないなと切実に感じたことが思い出されます。

こうして、連絡不備の狭間で尊い人命が失われても、病院や保健所にとって、言葉では美辞麗句を並べ立てても、単なる数値上の1名でしかない、ということに、大きな失望、恐怖を感じるものがあります。