客は増えてるのに倒産!? 好調のゴルフ場業界に横たわる火種「2025年問題」って?

客は増えてるのに倒産!? 好調のゴルフ場業界に横たわる火種「2025年問題」って?(e!Golf) - Yahoo!ニュース

預託金制のゴルフ場に加入を希望する場合には、ゴルファーが預託金をそのゴルフ場に預け、ゴルフ場がその預託金を原資にゴルフ場の開発を行います。この預託金は基本的に無利子で据え置かれた上で、10年から20年程度の据え置き期間後、会員が退会の意思を表明した場合には償還されるというのが一般的な流れです。また会員はその要求をすることができます。

バブル崩壊からそれほど経っていない時期に、脱税事件の捜査の応援に入ったことがありますが、その事件の被疑者がゴルフ場も経営していて、ゴルフ場開発の際の話として、会員権販売で200億円集めて、うち100億円を開発に使い、残り100億円は自由に使える、といった供述をしていたのが思い出されます。当時は数千万円の会員権はザラでしたから、ゴルフ場開発、経営は旨味のあるビジネスでしたし、それに絡み、許認可を求めて贈収賄事件が起きるなど、いろいろありました。

預託金を、返すつもりでどこかにきちんと保管していた人、会社は、まずなかったはずで、バブル崩壊後、2000年代に入って数年くらいまでに、預託金返還を求められ倒産するゴルフ場が相次いだものでした。現状で、預託金絡みの問題が出ているゴルフ場は、会員が我慢して、あるいはゴルフ場に懇願?されて、預託金返還を控えていたのが、記事にもあるように、我慢の限界にきて返還請求が相次いで問題が顕在化する、ということなのでしょう。

上記のように、預託金返還請求が相次いだ当時の対応ノウハウをうまく活用しながら、ゴルフ好きな人が楽しめるように、うまくソフトランディングしてほしいという気がします。