「フレッツ光」凋落、身動き取れぬ「NTT」…法規制が足かせ、許さぬ「新電電」

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140313/wec14031314430006-n1.htm

LTEの強みは回線工事が不要で、モバイルルータと端末があれば、どこでも快適な通信環境が確保できることだ。そしてこの快適さが、特に単身世帯を“回線不要”に傾かせている。

NTTでは「光回線の一般消費者市場は、かなり成熟している」(中川裕・NTT東日本副社長)と、家庭での純増積み増しの難しさも指摘。活路を法人向け需要に見いだそうと、学習塾の講義の家庭へのテレビ中継、介護施設と利用者宅の中継−など、他業種とのアライアンス(連携)サービス促進を進めている。

昔(昭和58年)、大学に入学し、大学生協電話加入権を買って電電公社日本電信電話公社、響きが懐かしいですね)で固定電話を引いた当時のことが、記事を読んで思い出されました。いろいろなカラーのプッシュホン式電話機が一般でも使えるようになった頃で(まだ電話機が自由に市販される状態ではなく電電公社から月額数百円で借りて使う方式でした)、薄暗い下宿の部屋で、自分専用の電話ができたのがうれしかったものでした。その電話で、司法試験合格を、実家の親に知らせたことも思い出されます。携帯電話が普及する前は、例えば、就職活動で、内定、内々定等の連絡をもらうのに、固定電話ですぐに連絡がつく必要があるからと、その時期には連絡先になっている固定電話の近くに張り付いていてすぐに電話が取れるように待機していたもので、こうして書いているだけで隔世の感があります。
かつては、インターネットは固定回線のある自宅等で、PCで利用するものという状態でしたが、PCよりもスマートフォンタブレットでインターネットを利用する人、機会が増え、しかも、無線での高速回線が普及し光ファイバーに匹敵する程度の速度で利用できるようになっている現状では、接続手段を無線に一本化する、固定回線は持たない、という選択になってくるのは必然でしょうね。通話も、固定回線では自宅等の「その場」にいないと使えませんが、通信キャリアの番号やIP電話を使えば移動中も受発信でき事足りますから(かつては様々なサービス提供にあたり固定電話での登録を求められることが多かったですが最近は、まずな無くなりました)、その点でも自宅等で固定回線を維持しておく意味が乏しくなっています。
NTTは、上記のように、他業種との連携などいろいろと模索しているようですが、大きな流れの変化を見据えて、サービスの中身や提供方法を根本的に見直さないと、小手先の対応では時代から落後しかねないでしょう。