「2050年のメディア」

 

2050年のメディア

2050年のメディア

  • 作者:進, 下山
  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: 単行本
 

 読まねば読まねばと思いつつ、なかなか読めずにいたのを、一気に読了しました。飽きも来ずに一気に読めたのは、それだけ中身が濃く興味が尽きないものがあったからでしょう。

従来の「紙」の世界からデジタルへと踏み出した企業、踏み出そうともがく企業、踏み出さない企業と、様々にあるのを描きつつ、ネットの世界での出来事を挟んで紹介しており、1990年代から今に至る流れを鳥瞰するような面もありました。私自身、本書の中で出てくる「ヤフー法務部4番目の社員」の1つ前の3番目の社員だったということもあり、出てくる話には知っているものも結構ありましたが、内幕をきっちりとは知らないことも少なからずあって、頭の中を整理しつつ、興味を感じて読みました。

著者が本書の中で、関係者にも指摘させているように、紙に未来はなくデジタルにこそ未来があるでしょう。その流れにうまく乗って伸びるか、乗れずに沈んでいくか、2050年へと進む中で、勝者と敗者がくっきりと分かれていくことだろうと、読んだ後に思いました。