東京地検、秋元氏を本格捜査へ IR参入巡り議員会館事務所など捜索

東京地検、秋元氏を本格捜査へ IR参入巡り議員会館事務所など捜索(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

中国企業は、IR誘致に名乗りを上げていた北海道留寿都(るすつ)村の幹部らにもたびたび接触しており、18年1月には道内のリゾート運営会社が村でのIR誘致計画を明らかにした際に、投資企業として名乗り出ていた。リゾート運営会社を通じ、村関係者との面会を繰り返していた。18年4月ごろには、秋元氏の執務室を訪れ、村へのIR誘致に協力を求める陳情に同席したという。

入口事件は外為法違反になっているようですが、それはあくまで「入口」であって、狙いは贈収賄ではないかと推測されます。

収賄立件のためには、金の流れ(供与・受供与)と職務権限が大きなポイントになります。職務権限については、報道されている議員の役職から、IRについての職務権限を有していた(少なくとも密接関連理論での職務権限はあった)ようであり、もう1つのポイントの金の流れについて詰めの捜査が行われている可能性が高そうです。

国会開会中の逮捕であれば、国会の許諾がないと逮捕できず、現在は閉会中ですから許諾なく逮捕できます。ただ、従来、特捜部は、国会への資料提供により捜査情報が漏れる逮捕許諾を、否認事件であっても避ける傾向があり、国会開会の有無を問わず、在宅による捜査、起訴を目指していることは考えられるところです。

上記の村でのIR誘致は頓挫しているようであり、それを受け、贈賄側の関係者が司法取引に応じて供述をしていることも、可能性としては視野に入れるべきでしょう。

最終的にどうなるか、予断を許しませんが、捜査は最終局面に入りつつある気配を感じます。