パワハラ巡り遺族が労災申請へ 三菱電機社員自殺で

パワハラ巡り遺族が労災申請へ 三菱電機社員自殺で(共同通信) - Yahoo!ニュース

男性は8月23日に自殺しているのが見つかり、職場で教育主任から「自殺しろ」「殺すからな」などと言われたとのパワハラの存在をうかがわせる書き置きを残していた。

私が検察庁に入ったのは平成元年(1989年)ですが、その頃は、パワハラは日常茶飯事で、仕事ができないと怒鳴りつけられたり罵倒される、というのは、ごくごく当たり前のことでした。「パワハラ」という言葉も、少なくとも日常的に使われることはなく、あまりにもやりすぎる人には、やりすぎるなよと声がかけられることはあっても、基本的にやりたい放題といっても過言ではない状態でした。

そういう悪しきカルチャーは、その後、大きく是正されて現在に至っているところではありますが、そういう悪しきカルチャーが根絶されたとは言えないでしょうし、人によっては、自分がされてきたパワハラを、「鍛える」「愛のムチ」といった、肯定的に捉え、漫然と同様のことを繰り返す向きもまだまだ残るのではないかと思われます。

会社等の組織が、組織として、こういった違法、不当行為を根絶させるように積極的に取り組まなければならないということでしょう。

取り組まないことで、取り返しがつかない悲劇的なことが起きるだけなく、組織の責任が厳しく問われ、それだけでなく、優秀な人材を退職等で失い、採用も困難になり、社会的な信用を失うという、厳しい状況に陥りかねません。