ペリリュー島指揮官だった中川大佐(戦死後に中将)の伝記です。
かつて
で中川大佐について書かれているのを読み、その卓越した指揮に強い印象を受け、ペリリュー島を訪問した際には最期の地も訪ねていたところ、この本に接して読むことができ、中川大佐の幼少時から最期までの生涯を知ることができました。
指揮官としての持って生まれた資質、その後の教育、中川大佐本人の努力が相まって、史上稀に見る激戦に持ちこたえることができたであろうことを、改めて強く感じました。
遠い異国の孤島で、故国を想いながら戦陣に散った人々のご冥福を、心より祈らずにいられませんでした。
読みやすく、よく取材されており、ペリリュー島の戦いや中川大佐に関心がある人にはお勧めできる1冊です。