増補 南京事件論争史: 日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社ライブラリー)
- 作者: 笠原十九司
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: 単行本
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南京事件については、政治に翻弄されてきた歴史がありますが、政治から一定の距離を置きつつ、客観的史実としてはどうかという観点が重要だと私は考えており、その意味で、本書は、現在の研究の到達点やそこに至るまでの経緯を指し示すものであると、通読して感じました。
以前、読んだ
と共に、この問題を考える上で、必要に応じて取り出して読んでみる1冊になると思いました。
どういう立場に立つにせよ、かつて国策を誤り、中国国民に多大な犠牲、迷惑、損害を及ぼしたことについて、謙虚に臨まなければならないでしょう。そこは改めて強く感じるものがありました。