愛川町逃走の男 横須賀市で逮捕(tvkニュース(テレビ神奈川)) - Yahoo!ニュース
私自身、弁護士になって、保釈が失効した後に健康上の問題で収監を延ばせないかという相談を受けたことがあり、そのことで検察庁の担当者と話したり書面を出したこともありますが、この方面の実務はかなり厳正に行われているという印象であり、それだけに、今回の検察庁の収監対応がかなり緩慢なものにしか見えないことに、奇妙さ、不思議さを感じています。担当者に問題があったのかもしれませんが、仮にそうであったとしても、組織で動いているわけですから、組織として個々のいい加減さに左右されない厳正さが保てるマニュアルなりルールなりがあるべきでしょう。
刃物を持って逃走ということで、広範囲の市民に大きな影響が生じてしまっていて、こういう由々しき事態を招きかねないということを改めて認識した上での職務執行が必要と感じます。
こういう事態は、全体の中ではごくごく一部にしか過ぎない、例外中の例外ですから、短絡的に、犯罪者を保釈にすべきではないとか、閉じ込めておけば逃げられない、といった議論に結びつけるべきではないと思います。未決の者は、確定受刑者ではない以上、できるだけ身柄拘束せず裁判を受けさせるという運用を、今後も推し進めるべきでしょう。