閉鎖の旅館が倒壊寸前「景観が悪い」客らがクレーム

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180424-00000057-ann-soci

5年前から休業しているこの旅館。県や市は危険があるとして所有者に改善を求めてきた。しかし、所有者は修繕することなく放置してきた。問題は倒壊の危険だけではない。近くの旅館では思いもよらない事態が…。客が部屋でくつろごうと思いきや、窓から見える景色がこのありさまではクレームが続出するのも不思議ではない。

日本全国で空き家問題が深刻化しつつありますが、都内でも、ビルとビルの間に、人が住んでいるとは思えないボロボロの家が建っているのを見かけることもあり(居住者が亡くなった後、遺産分割未了で相当数の所有者がいて生理でいないなど様々な事情があるのでしょう)、上記のような問題は、今後、ますます激化する可能性があるでしょう。日本の法制度では、所有権が強く保護され、それだけに、所有者が何もせず放置しているとそこに他人が介入できず動きが取れなくなる恐れがあります。公共の福祉の観点から、法制度を整備して所有権等の私権を合理的に制限できるようにしておく必要を、記事を読み痛感しました。