http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000022-sph-ent
一方で、薬物などの依存症問題の解決に取り組む「一般財団法人ワンネスグループ」は「医療」を盾にした正当化に警鐘を鳴らす。職員の一森裕さんは「気軽に使えてしまうことで他の薬物のゲートウェー(入り口)になる」と語る。一森さんは約3年前まで大麻や覚醒剤を使用、3度逮捕された。「大麻は“ダウン系”。そこから“上げる”ために、その次に覚醒剤に手を出してしまう」と危険性を指摘した。
私も、特に検察庁で勤務していた当時は、大麻取締法違反の事件を数多く担当しましたが、時々、積極的に大麻の有用性を論じたり処罰対象になっていることを論難する被疑者、被告人がいて、他の薬物とはやや違うという印象を持っていましたし、今でもそういう印象はあります。
上記の記事にもあるように、国によっては大麻のようなソフトドラッグが処罰対象になっていないこともありますが、概して、アジアでは薬物への取り締まりが全般的に厳しく、刑事罰というのはその国、地域の歴史や国民感情等に根ざしたドメスティックな面がありますから、外国がこうだから日本でも、といった短絡的な議論はあまり意味がない気がします。ソフトドラッグから「入門」して徐々にハードドラッグに移行するという弊害も、記事にもあるように軽視し難いものがありますから、医療用での使用が可能になるとしても、厳格に管理、コントロールできる体制が必須だろうと思います。
逮捕された元女優の刑事責任はよくわかりませんが、居住先から大麻が発見、押収されたと報じられていますから、刑事責任まで問われるかどうかはともかく、大麻に親和性のある生活にはあったことがうかがわれると言えるでしょう。過去に出演した番組の再放送が差し止めになるなど、他への影響も大きく、脇の甘さは感じます。