日本人が標的にされるテロの実態

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160228-00011112-forbes-bus_all

つまり、日本人を標的とするテロのほとんどは誘拐という形で行われている。01年のニューヨーク同時多発テロ以前は、誘拐後に殺害された日本人の割合は、わずかに4%だった。しかしそれが、同時多発テロ以降は6割を超え、ISILが台頭した13年以降に限れば、全員が殺害されるに至っている。
「日本人が海外で最も警戒しなければならないテロは誘拐」(前出)。冒頭の言葉は、国際テロ組織に誘拐されれば誰も助からないし、政府でさえも助け出すことができないという実態を表しているのだ。

日本人がテロの被害に遭うと声高に「自己責任」が叫ばれるが、企業における責任とは、このようにハードターゲットになるべく、具体的な方策をとっていくことではないだろうか。

私は、たまに海外へ行くことはあっても住んだ経験はないのですが、その程度の経験に照らしても、記事が指摘する「誘拐」のリスクには慄然とするものがあります。誘拐する側は地理を熟知しちょっとした隙を容易に狙えますが、要人ではない者が何らの隙も作らず身を守り切ることは、一旦狙われれば不可能と言っても過言ではなく(日本なら期待できる警察力も海外では到底期待できない国がほとんどでしょう)、狙う側としてはそれほど高くないリスクで一攫千金(身代金)が大きく期待できますから、特に海外で展開している企業にあっては現実的、緊急な脅威という捉え方、対策が必要であると痛感します。
まずは、現状の安全性をチェックして、問題があればできる手当をしていく、必要なアドバイスをしかるべき知識、経験を持った人から受けられるようにしておくということをやっておくべきでしょう。