http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0815/
日本はソ連の対日参戦を早い時期から察知しながらソ連に接近していたこと。また、強硬に戦争継続を訴えていた軍が、内心では米軍との本土決戦能力を不十分と認識し、戦争の早期終結の道を探ろうとしていたことがわかってきた。1日でも早く戦いを終える素地は充分に出そろっていながら、そのチャンスは活かされていなかったのである。
番組が放映された今月15日は海外へ行っていて観ていなかったため、帰国後、録画しておいたものを観ました。なかなか見応えがありましたね。
終戦工作については、既に、徐々に解明が進んでいて、様々なルートで、交渉が行われたり模索されていたことが明らかになっていますが、当時の日本が最も大きく期待していたのは、ソ連を仲介者とする講和であったことは間違いないでしょう。そのソ連が対日参戦する可能性が高いことを軍備が察知し、その情報が外務省には共有されていなかったことなどの事情が明らかにされつつ、番組では、戦局が急激に悪化する中、幻想でしかない一撃後の講和論に固執しつつ終戦の決断を先送りする当時の政府首脳の姿を赤裸々に再現していて、今にも通じる重い教訓のようなものを強く感じました。
NHKオンデマンドでも視聴できますから、興味ある方はご覧になって下さい。