http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120622-00000006-jct-sci
障害が起きたサービスの中には、企業内でスケジュールや勤怠管理、情報共有を目的に使われるグループウエアや、インターネット通販サイトの運営支援も含まれる。サーバーが初期化されたうえ、仮に消失データが元に戻らないとなれば、ネット通販業者にとっては顧客データをはじめ営業の根幹をなす情報が消滅した恐れもある。
情報システムに詳しい数人に聞くと、サーバーの障害で初期化まで行きついたうえバックアップも消失したとみられることに、一様に驚きをみせた。そもそもバックアップのデータは、万一を見越して別のサーバーや安全な場所に保管しておくはずなのに、同時に消えてしまうとはありえない対応というのだ。外部サーバーを使っている会社によっては、常に最新データのバックアップを自社サーバーに保管してリスクをヘッジするところもある。
海外でのこういった事故は、何度かニュースで見たことがありますが、日本国内での、しかも、これだけの規模のものは珍しいでしょう。業務用のデータは膨大なものになりがちで、自前のサーバでは大変なのでこうしたサービスを有料で利用している場合が多く、そこでデータが飛んでしまって失われるようでは、どうすればよいのか、ということになってしまうでしょう。やはり自前でサーバを立てるか、といっても(上記の記事では自前でバックアップを取っている例も紹介されていますが)今更感があり、コストも馬鹿になりません。
リアルな場でも、倉庫に大事なものを預けていたら倉庫が燃えて消失する、といったリスクは昔からあったわけですが、まさかデータがごっそりなくなることはないだろうと楽観しがちなだけに、IT社会における深刻、重大なリスクと言えるような気がします。