iOSアプリがAndroidよりクールな理由

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120507/394601/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120507/394601/?ST=byod&mkjb&P=2

まずは細分化の問題がある。iOS向けの開発であれば、画面の解像度やハードウェア・プロファイルの数は非常に限定される。しかし、Androidの開発の場合、対応する必要があるパラメーターは事実上、無数にある。

さらにAndroidでは、開発者向けツールとドキュメントがそれほどしっかりしていない。Apple社は、SDKを洗練させ、明確に規定されたヒューマン・インターフェースのガイドラインを構築するなど、20年をかけてその開発者サポートを完成させてきた。一方Google社は、実質的にAndroidでゼロから開始した。

Androidにはこのようにハードルがあるものの、Google社はAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)においてこの流れを変えつつあるようだ。Android開発者の『Google+』ページや、Android用トレーニング教材の提供を始めた。また、プラットフォームで一貫したデザインの実装がやりやすくなる、かっちりしたデザイン・ガイドラインが用意されている。
とは言うものの、Android機器のうちでIce Cream Sandwichが使われているものは3%に満たず、細分化の問題はまだ続いている。

両者のアプリが生み出される背景や、その間の差異がわかりやすく紹介されていると思いました。iOSでアプリと利用すると整然とした統一感のようなものを感じる一方、Androidでは何ともいえない雑然とした感じを抱くことがありますが、Androidには、まだまだアップルに遅れをとっているところが少なくない、ということでしょう。
Android 4.0も、鳴り物入りで登場はしたものの、なかなか普及せず、グーグルが、今後、乗り越える必要があるのは、上記の記事でも指摘されている「細分化」ではないか、という気がします。そこをうまく乗り越えないと、Androidの利便性低下を招き、利用者が離れて行くという流れにつながりかねず、WindowsMobileにマイクロソフトが並々ならぬ力を入れている状況の下、グーグルとしてもかなりの危機感を持って臨んでいるのではないかと思います。