<広島刑務所脱走>監視カメラに死角 逃走の瞬間映らず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120112-00000050-mai-soci

工事前は敷地の四隅にカメラがあったが、工事の際に北東角のカメラを撤去。残り3カ所のカメラの方向を変えながら監視していたが、李容疑者が外壁を乗り越えた瞬間は映っていなかった。

平成7年から平成8年にかけて、私が東京地検公安部に在籍していた当時、平成8年であったと思いますが、東京拘置所から、イラン人が集団で脱走する事件があり、その際も、工事で環境が変わっていたことが悪用され脱走を許してしまったということであったと記憶しています。そういった過去の教訓は、その後、どの程度生かされていたのでしょうか。
これを機に、脱走を許す要素がないかどうか、各施設で徹底的に検証される必要があると同時に、工事等で日頃の環境が変わってしまう際に、逃走を許すようなことがないよう、チェック体制の強化が図られるべきでしょう。逃亡受刑者におびえながら生活せざるを得ない近隣住民の恐怖、負担を、矯正当局はどのように考えているのでしょうか。謝って済む問題ではないと感じます。