http://www.asahi.com/international/update/0919/TKY201109190130.html
ストロスカーン氏は米ニューヨーク検察当局の捜査結果を引用する形で、女性客室係との金銭を伴わない性的関係は認める一方、「暴力も、強制も、攻撃も、違法行為もしていない」と弁明。女性に対する謝罪の言葉はなかった。
フランス人の女性作家から、性的暴行を受けそうになったとして刑事告訴された事件については「想像であり中傷だ」と述べ、法廷で争う姿勢を示した。
あくまで推測ですが、性的関係を持ったこと自体は、DNA鑑定等の客観証拠から争えず、そこを争ってしまうと、提訴されていると報道されている民事訴訟で敗訴する恐れがあるため、機先を制する意図で上記のように主張を変えたのではないか、と思います。刑事事件では無罪になったものの、民事事件では敗訴して巨額の損害賠償を命じられた、俳優のO・J・シンプソンのことが脳裏をよぎったのかもしれません。
米国の事実認定の在り方は、しがない弁護士にはよくわかりませんが、ホテルの女性客室係と宿泊先のホテル室内で「合意」で性的関係を持つ不自然さや、性的関係を持ったことすらないとの主張を上記のように変遷させたことは、不利な方向で働く事情にはなりそうです。
今後の、民事訴訟の行方が注目されます。