「違法では」講談社内にも不安の声 調書流出問題

http://www.asahi.com/national/update/1103/OSK200711020075.html

講談社内でも、出版への不安はあった。発売間近の5月、関係者が顧問弁護士に見解を聞くと、刑法の秘密漏示罪に触れる可能性があると指摘された。しかし、刷り上がった初版本は書店への出荷を待っており、ブレーキはかけられなかった。関係者の一人は、名誉棄損などの民事訴訟を起こされることは考えていたが、「まさか刑事事件に発展するとは予想もしていなかった」。

刑事事件に発展することを予想もしていなかった、というのは、うかつですね。世の中には、上り坂、下り坂と、「まさか」という坂があるということを、よく覚えておくべきでしょう。>講談社
この問題については、先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071020#1192816636

とコメントしましたが、表現の自由という観点だけで切るのは無理があり、事件関係者のプライバシー保護という観点も踏まえて慎重に検討する必要性を強く感じます。
先日の、この問題に関する特集を組もうとしているテレビ局関係者との懇談(取材、というほどではなく)の際には、一定の方向性を決めて視聴者を引っ張って行こうとするのではなく、様々な意見をバランス良く紹介し、今後、この問題をより良い方向へ向けて考えて行くのに役立つような作り方が望ましいのではないか、と言ったのですが、はたしてどうなるでしょうか。