本部や会議が乱立…指揮系統、官僚も「不明」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000366-yom-pol

ある経済官庁幹部は、「ナントカ会議が多すぎて政府全体の優先順位が見えない。自民党政権時代は、党の部会で政治家同士が議論し合い、その場で役人に指示があったので、政治家の問題意識が顕在化して動きやすかった」と話す。民主党は、内閣と党の「政策決定の一元化」を掲げ、震災対応も党より政府主導で進んでおり、意思決定プロセスがわかりにくい。

政府の責任の所在をさらに見えにくくしているのが、首相のブレーンとなる内閣官房参与の存在だ。震災後、首相は6人を任命。現在は総勢15人と過去最多だ。

参与側にも「個別の意見では採用されない」として、民間スタッフによる発言力を強めるための「参与会議」創設を模索する動きもあり、政府内の意思決定ラインは複雑を極めている。

私の経験上(特に検察庁)も、自信のない上司ほど会議を開きたがり、だらだらと議論を続け、結局、決断できずに終わるという傾向が強かったことが思い出されます。意思決定過程はシンプルにして、衆知は集めても決断は少数の人が迅速、果断に行う、ということで物事を進めないと、対応は遅れ、無用な苦しみを生み、死ななくてもよい人が死ぬ、といった、取り返しがつかないことが起きかねないでしょう。もう既に起きているかもしれません。今後が思いやられます。