東日本大震災 津波、北上川15キロ遡上…航空写真を解析

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000031-maip-soci

港湾空港技術研究所の現地調査によると、岩手県大船渡市の山沿いで駆け上がった津波が海面から23メートルの高さに達していた。沿岸での津波の高さは十数メートルとみられる。
同研究所の有川太郎・主任研究官(津波工学)によると、三陸のような狭い湾が入り組んだリアス式海岸津波が高くなる。7〜8メートルの津波が逆V字形の湾奥に入るにつれてエネルギーを増し、2倍以上の波高となった可能性があるという。
有川さんらは、仙台平野を流れる名取川周辺でも海面から高さ最大12.2メートルの浸水跡を確認した。有川さんは「これまでの研究が無力だと思えるほどの惨状だった」と話す。

こういった分析、検討が、今後の安全対策に大きく生かされる必要があるでしょう。地震津波が起きてしまうことは避けられませんが、起きた場合に、最低限度、人命が損なわれないように、この大災害を貴重な教訓として万全の対策が講じられるべきことは言うまでもなく、そのためには、まず、その時何が起きたのか、ということが正確に把握されなければなりません。
毎日、犠牲になった方々の悲惨なニュースが伝えられますが、そういった方々の犠牲を、犠牲のままにしないため、残された人々が何をなすべきかということを、今後、真剣に考え取り組む必要を強く感じます。