台風:「伊勢湾台風」級が最悪コースで来襲したら 防災科研が予測

http://mainichi.jp/life/housing/news/20110913ddm012040065000c.html

伊勢湾では台風の進路など50通りを想定。最悪のパターンは経路が伊勢湾台風と比べて東寄りに約30キロずれた場合に起こる。高潮の潮位変化(平常時の干満を除く)は名古屋港で5・6メートルに達し、伊勢湾台風の潮位の最大変化3・5メートルを約2メートルも上回った。
台風は海面から熱エネルギーを受け取って進む。最悪のコースでは、上陸後でもエネルギーが衰えずに勢力を保ったまま伊勢湾に近づく。この想定では中部国際空港の旅客施設や滑走路は海面下70センチに没する。一方、東京湾でも伊勢湾台風級の台風が最悪のコースで来襲した場合、最奥部の潮位は3・3メートル上昇する。

「最悪」に備えるのは、危機管理の鉄則ですが、こういった、最悪の事態の予想は、防災対策上、有用と感じますね。伊勢湾台風の際には、高潮で多数の死者が出たことが知られていますが、その当時を上回る潮位上昇が起きたとき、いかなる事態が生じるか、生き延びるため、人々がいかなるタイミングでどこへ避難するか、といったことを、事前に十分検討しておくことで、万が一の「その時」に、多くの貴重な人命を救うことにつながるでしょう。
折しも、台風15号が、東海、関東に接近しつつありますが、最大級の警戒により、被害を最小限に抑えたいものです。皆様も十分ご注意ください。