なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度

http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300517.html
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300517_01.html

「余裕」が最も表れているのは、原子炉建屋の海面からの高さだ。同原発の主要施設の標高は14.8メートルあり、10メートル前後だった福島第一より高い。女川原発は2号機の熱交換器室が浸水の影響で使えなくなった1系統を除き、非常用電源が正常に稼働した。施設の位置の高さが津波の被害を防いだ可能性があるという。

ただ、津波対策として原発を海面からより高く建設することは容易でないという。原発は大量の冷却水を必要とするため、海水面近くに造らなければならない。核燃料や運搬時に燃料を包むキャスクなど、何トンもの重量がある荷物は船で敷地内に運び込まれることが多く、建屋の標高が高くなれば、作業がそれだけ困難になるという面もある。

単純に結果だけ見て比較はできないようにも思いますが、一方は巨大津波に耐え、もう一方はその津波と同程度の津波で壊滅し世界を憂慮させる深刻な原発危機、という事態を見ると、前者から教訓を引き出し学ぶべきところは大きいと言うべきでしょう。
今後、原発を全廃せず一定の範囲内で維持するのであれば、それを海岸近くに維持する以上、徹底した津波対策は不可欠で、女川原発は1つのモデルになる可能性が高いと思います。