海老蔵さん傷害で実刑=「過剰防衛」退ける―東京地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110314-00000058-jij-soci

板野俊哉裁判官は過剰防衛だったとの弁護側主張を退け、懲役1年4月(求刑懲役2年)の実刑を言い渡した。

「(市川さんには)相当の出血があり、意識不明となれば窒息死する恐れもあった」と指摘。「被害者の理不尽な行動がきっかけとなったことや、示談書を作成していることなどを考慮しても、執行猶予が相当とは言えない」と述べた。 

この被告人の前科等を、検察官の冒頭陳述を報じるネット記事で読んだのですが、傷害罪の執行猶予付前科があり、執行猶予期間が切れた直後に本件犯行に及んでいる上、他にも粗暴犯の複数の前科、少年院送致になった非行歴があり、本件での怪我の程度が重いことや、示談といっても金銭支出を伴うものではないことなどの事情に照らすと、実刑というのが、東京地裁における量刑相場でしょう。重いと思いますが、同種の事案に比べて特に重いという印象は受けません。
過剰防衛という主張が、仮に認められたとしても、このような情状に照らすと、刑期の点で考慮されても(懲役1年4月よりもさらに短くなる)、実刑という結論は動かなかったのではないかという気がします。
東京地裁により「被害者の理不尽な行動がきっかけ」と指摘された市川海老蔵氏も、猛省が求められるでしょう。一生、酒を口にしない程度のことはやってしかるべきではないかという気がします。