悲劇の中、日本に集まる世界の称賛

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2790613/6951747

半分空になった店の前でさえもきちんと並ぶ住民の姿に、英語圏のインターネット・コミュニティは、日本人は「冷静だ」と目を見張り、欧米諸国で同規模の地震が起きた場合にこうできるものだろうかという驚きが書き込まれている。

大きな悲劇を経験した時には、ほとんどすべての国から人としての共感が寄せられるが、そこから被災国の評価が高まるといったことはまれだ。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は社説でこう書いた。「300年に1度の大震災による大混乱の中で、日本人は冷静さを保ち、膨大な救助・復旧活動をまとめ、そして広く世界の称賛を集めている」

ちょっと誉め過ぎ、という気もしますが、こういった評価がされていることは、うれしいことで、そうであるからこそ、今の危機的状況を乗り切って、復興へと大きく前進しなければならないという気持ちを新たにします。
現在の緊急対応がひとまず終わった後には、今後の救援、復興を一元的に担当する、「復興庁」のような組織を政府内に作り、国務大臣をその長に充て、膨大な救援、復興業務を効率よく進められるようにすべきでしょう。そして、この点も重要なことですが、そういった業務の過程において、こういった大災害に対応する上での、様々なノウハウが蓄積されてくるはずですから、復興業務が軌道に乗ってきたら、その組織に、米国のFEMA(連邦緊急事態管理庁)のような機能も持たせて、災害時には迅速に人や物資を投入できるような態勢を整えるということも、今だからこそやっておかなければならないと思います。
未曽有の危機を、大きなチャンスにもする、という、積極的な姿勢が、今後、求められるでしょう。

http://www.fema.gov/