「有害」な検索サジェストで名誉毀損とGoogleに賠償命令――仏報道

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/28/news016.html

Googleで自分の名前を検索すると、自動的に有害なキーワードがサジェストされるとしてフランスの男性が起こしていた名誉毀損訴訟で、同国の裁判所はGoogleに5000ユーロの損害賠償支払いを命じた。

パリの上級裁判所はGoogleに対し、「有害な」サジェストを検索から削除し、男性に5000ユーロの損害賠償を支払うよう命じたが、検索キーワードのサジェスト自体は違法ではないとした。

こういったサービスでは、利用者の検索結果に基づいて機械的に検索ワードが表示される仕組みになっていて、その限度では、サービス提供者が「意図的に」発信している情報とは言えないでしょう。
ただ、被害を受けている者からの申告があって、記事にあるような名誉毀損状態にあることを認識しながら、敢えて放置し続けているような場合は、意図的な情報発信と同視して、削除するなど適切な措置を講じなければ民事、刑事の責任を問う、と考えるべきではないかと思います。
検索だから、利用者が勝手にやっていることだから、で何でもかんでも逃げ、莫大な利益だけちゃっかり懐に入れる、という虫の良い話が通用するのは、常識的に考えてもおかしなことです。