ヤフー社長、独占指摘に反論 「グーグルと競争続ける」

http://www.asahi.com/business/update/0802/TKY201008020402.html

ヤフーはグーグルの技術に基づく検索結果を加工し、「口コミ情報」など独自のデータも加えると説明。グーグルから配信システムの提供を受ける検索連動型広告の事業についても、広告主の情報管理や広告料の決定などの営業活動はこれまで通り、両社が別々に行うという。

今や、ヤフーの売り物はオークションやショッピングといった、グーグルにはないサービス程度で、多くのサービスでグーグルの後塵を拝しているのが実状でしょうね。メールにしてもカレンダーにしても、グーグルのものを使うようになると、ヤフーのサービスは馬鹿らしくて使えなくなります。
ただ、長年、だらだらと続いてきたサービスで、惰性で使っている人もまだ多く、疲弊した重厚長大会社がすぐにはつぶれないように、多くの人々に見放されるまでは、まだしばらく時間がかかりそうです。
とは言え、検索のような、そもそも自らのサービスの根幹にあるものについて、他社の技術に全面的に依存するわけですから、それが違法な「独占」にあたるかどうかはともかく、いくら独自に加工するなどと力んでみても、所詮は二番煎じでしかなく、最新の技術は、まずグーグルが独自に展開しヤフーへの提供は後回しにされるなど、そうでなくても陳腐なものが、どんどん陳腐化して行くことになるでしょう。一種の安楽死のようなもので、先細って行くのは目に見えています。
元々、アメリカのヤフーのサービスを日本に移植して提供するという、独自性がない二番煎じのサービスであったわけですが、アメリカのヤフーの衰退の中で、元々抱えている限界が見えてきた、ということではないかと私は考えています。