米ヤフー、3グループ体制に組織再編か--CEOメモで明らかに

http://japan.cnet.com/news/business/35016075/

Yahooの新しいコンシューマー部門は、メディア、コネクション、コマースという3つの部署で構成され、「独自に関連性がありパーソナライズされたコンテンツおよびサービス」をユーザーに提供することを主眼とする。Yahooは、ニュース、ファイナンス、スポーツなどのサービスを強化し、ニュース速報と、いわゆる「Tent Pole」(テントの支柱)と呼ばれるようなイベントの両方に注力する計画である。Yahooのコネクション部署は、「Mail」「Messenger」「Flickr」などの改善に取り組み、コンシューマー部門のコマース部署は、「広告主や代理店のROI改善を促進」することを目的とする予定。
Yahooのリージョン部門は、世界中の地域に部署を割当て、それぞれの部署がそれぞれの担当地域における広告に集中できるようにする。同社のテクノロジ部門は、中核的なプラットフォームの改良と、同社が活用できる新製品の開発を担当する。各地域は、Yahooの全収益に対する責任を負う予定であるとメモには記されている。
一方、テクノロジチームは、コンシューマーおよびリージョングループを支えるインフラストラクチャ、テクノロジ、サイエンスに関する業務に従事する予定である。

ヤフーは、元々、カテゴリー検索(現在の主流のロボット検索に対し、人が整理、分類したものを検索結果に表示)を軸としたポータルサイトとして一世を風靡したものでしたが、ロボット検索へという流れに乗り遅れ、さらに、ソーシャル化の流れにも乗り遅れてしまい、徐々に先細りつつあるのが現状、でしょう。検索、ポータルサイトという、従来のスタイルを変えて、ユーザーにとって役立つ、際立ったコンテンツを提供することを目指すとともに、遅ればせながらソーシャル化にも対応しよう(コネクション、というのはそういうことでしょう)、そうして生き残りを図ろう、ということではないかと推測されます。
しかし、ヤフーでなければ、という、魅力的なコンテンツがあるかといっても思い浮かびませんし、ソーシャル関係のサービスでは、Facebook等のより便利で多数の人が使っている、魅力的なサービスがありますから、ヤフーといっても今更感があります。劣勢を挽回できるとは思いにくいですね。
こうした、米国ヤフーの姿は、日本におけるヤフーの、近い将来の姿でもある、という可能性が高いでしょう。