ゆうパック遅配、きっかけは「仕分けラベル」の準備不足

http://www.asahi.com/national/update/0727/TKY201007270577.html

日本郵便の説明では、「ゆうパック」と「ペリカン便」は荷物を仕分けるためのコード番号が異なるため、統合後は新たに6ケタの数字が書かれた共通ラベルを荷物に張ることにした。百貨店などの大口顧客には6月中旬、伝票を打ち出すシステムの新しいプログラムを提供し、共通ラベルを印刷して張ってもらうように要請した。
だが、大口顧客の中にはシステムの更新が間に合わないところがあり、ラベルのない大量の荷物が全国70カ所の集配拠点に押し寄せた。「区分機」と呼ばれる機械で自動仕分けができなくなり、急きょ手作業で仕分けることになったが、手順や人員の配置が明確に決まっておらず、現場が混乱。あふれた荷物が仕分け場所をふさぎ、作業が遅れた。「ゆうパック」「ペリカン便」の集配拠点の機械の違いも混乱に輪をかけた。

顧客のほうに、自分達の統合に合わせるよう求める、というところで、既に間違っていると言えるでしょう。7月から統合するのに、6月中旬にプログラムを提供していたりしては、常識的に考えて間に合うはずもありません。
今回の大混乱は、自分達のシステムに客が合わせるべきだ、という、官僚的な発想が招いた人災であるということが言えそうです。愛想を尽かした人はかなりいるはずで、統合を焦ったツケは、今後、じわじわと日本郵便が払わされることになり、苦しめて行くことになるでしょう。