ANAの目玉サービス、クレームの殺到で中止のトホホ

http://netallica.yahoo.co.jp/news/125152

休止になったのは、座席前のタッチパネルを使って食事や飲み物を自由に選び、好きな時間に注文できるというサービス。

いざフタを開けてみたら、乗客からのクレームが殺到。その数、わずか1カ月で「六十数件」(ANA関係者)に上ったという。

「好きなものを好きな時間にオーダーできるというので期待していたのですが、注文するにもタッチパネルの操作が難しくて、かなり手間取ってしまった。やっとのことで肉料理を頼んだら、品切れ。仕方なく他の食事を頼んだら、今度は出てくるまで恐ろしく時間がかかりました。客のなかには、デザートを注文して、出てくる前にニューヨークに着いてしまった人もいました」

「食事をオーダーする際、タッチパネルの操作方法が分からない乗客は客室乗務員に聞くしかない。モタモタしているうちに、使いこなせる客はどんどん注文していくため、人気があるほうの機内食が先にさばけてしまう。その結果、操作にてこずった客が注文したときには、好みの食事は品切れというケースも出てきます。『好きなものを好きな時間に』というのがウリなのにです」

私には縁がない、ファーストクラス、ビジネスクラスでの出来事で、まったくの他人事かと思ったのですが、最先端の技術を駆使しようとしてずっこけているところが、自分でも陥る可能性があるように思われ、他人事として笑い飛ばせない気がしてきました(と言いつつ、「客のなかには、デザートを注文して、出てくる前にニューヨークに着いてしまった人もいました」あたりで特に笑ったのですが)。
ファーストクラス、ビジネスクラスに乗っているからといって、こうしたタッチパネルの操作に習熟しているとは限らず、その辺を見誤ったのはやはりANAの失態でしょうね。社会的地位が上がるほど、金持ちになればなるほど、面倒なこと、細かい作業は他人がやってくれるようになるもので(そうではない私はいつまでも面倒なこと、細かい作業を自分でやっていますが、それはそれとして)、ファーストクラス、ビジネスクラスに乗っている客のそういった傾向というものも慎重に検討、考慮しておくべきだったのではないかという気もします。
策士、策におぼれる、といった側面も指摘できるでしょう。