性犯罪者9万人、マイスペースが追放 捜査当局の要請で

http://www.asahi.com/national/update/0207/TKY200902070037.html

SNSには未成年の会員も多いことから、子供が性犯罪に巻き込まれることを防ぐため捜査当局が要請。同社からの報告を受けたコネティカット州検察当局などが発表した。「10万人近い性犯罪者が子供たちとネット上で混在していたことになる。決して許されないことだ」と同州司法長官はコメントした。

日本でも同様の問題状況はあるはずで、SNSや掲示板等のコミュニティサービスで、24時間365日パトロールをやっているとか、通報窓口を設けている、といった程度で「健全」サイトなどと認定すること、そういった認定を鵜呑みにすることが、いかに愚かで馬鹿げたことかということを、改めて強く感じますね。コミュニティサイトというのは、良い人も大勢いる一方で、多数の猛獣や様々な危険な場所があるジャングル、原野もあるような、「健全」とは程遠い場であり、そこが「健全」かどうかを問題にするのではなく、危険を避け、いかに賢く、うまく使うかということを考えるべきです。
それはともかく、上記のような「追放」は、捜査当局とマイスベース側が緊密に協力しなければ不可能ですが、過去に性犯罪を犯したことがある者が、性犯罪を犯すことを目的としてSNSを利用しているとは限らず、特に、日本の場合、前科情報についてはプライバシーに属するものとして取り扱いは慎重に行うべきものとされていますから、上記のような追放措置を日本で大々的に講じることは、現状では不可能でしょう。
そういう現状で、特に18歳未満の青少年が、ミクシィなどのコミュニティサービスを利用するのが適当かどうか、利用するとしてどういった利用をするか、といったことは、利権に群がり目が血走った人々が決めることではなく、結局は親、家庭の監督機能の中で決められるべきことでしょう。