「人生で最悪の瞬間」英雄機長振り返る 米CBS

http://sankei.jp.msn.com/world/america/090207/amr0902071041008-n1.htm

連邦航空局(FAA)が5日公表した機長と管制当局との交信記録では、機長が終始冷静に対応していたことが明らかになっており、「最悪の瞬間」からただちに気持ちを建て直し、プロの技量を発揮した経緯がうかがえる。
機長はCBSに「胃がせり上がってくるような、床から落ちていくような最悪の不快感を感じた」「非常にまずいことが起きたとすぐに分かった。信じられない思いだった」などと、事故当時の思いを生々しく証言した。

航空機はエンジンによる推力があるから飛んでいられるわけで、飛行中に全エンジンが停止するというのは、あってはならない最悪の事故ということは言えるでしょう。テレビニュースで管制官との交信状況を報じていましたが、管制官のほうが焦り気味であるのに対し、機長は、最悪の状態であるにもかかわらず、冷静に行動していたことがうかがわれ、たいしたものだと改めて感服しました。
こういった最悪の瞬間というものは、起きてほしくないことですが、プロの仕事というものは、そういった瞬間を迎える可能性があるということも念頭に置いておくべき側面があり、日頃から、そういう瞬間が来ないことを祈りつつ最悪に備えるべきなのですが、この事故の機長のように、鮮やかに乗り切るというのは、いくら日頃から鍛錬を重ねていても難しいもので、それだけに、よくやったという畏敬の念を抱かずにはいられません。