オバマ次期大統領、列車で首都入り…リンカーン故事にならい

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090118-OYT1T00498.htm?from=navr

リンカーン第16代大統領が1861年、フィラデルフィアから列車で首都に入って就任式に臨んだ故事を下敷きにした演出で、列車の沿線などでは気温が零度を切るなか、オバマ氏をひと目見ようと大勢の市民が集まった。

リンカーン大統領にあやかりたいというオバマ新大統領の気持ちは、よくわかりますね。
私が、リンカーン大統領のエピソードで、偉大さが現れていると思ったのは、以前読んだ、カーネギーの「人を動かす」で紹介されていたものでした。北軍の将軍の消極性や優柔不断さを厳しく批判した手紙を出すことなく、机の引き出し(だったと思います)に仕舞い込み、その手紙が、暗殺後に発見されたということを述べた上で、著者のカーネギーは、人を動かすにあたって、厳しい叱責、罵倒がマイナスになることがよくあり、リンカーン大統領はそのことに思いを致した上で、書き上げた手紙を出すことなく引き出しの中に仕舞い込んだものと推測していました。一国を分裂の危機から救い、今なお国民に慕われるリンカーン大統領の優れた人間性というものがしのばれて、そのエピソードは強く印象に残っています。
オバマ新大統領に、リンカーン大統領を超える、あるいは匹敵する大統領になることを望むのは、さすがに荷が重そうですが、世界的に暗雲がたちこめているような状態の中で、世界に平和や繁栄を招来するべく、全身全霊をかけて職務に従事してほしいものだと思います。