豪腕に郷愁? 今なぜか田中角栄ブーム

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/081223/lcl0812232157004-n2.htm

読者や視聴者からは「角栄さんならスピーディーに的確な施策を打って不況を救ってくれていた」「政治に、ああいう力強さが欲しい」と支持する感想が多数、寄せられた。

昭和50年前後から昭和の終わりまでの、日本の政治における課題は、いかにして田中角栄的なところから脱却するかということであった、と言っても過言ではないでしょう。私が、刑事法に興味を持ち、検事の道を選択するに当たっても、ロッキード事件や、「闇将軍」として政界に君臨した田中角栄元首相の存在に対し、未熟な若者ではありましたが危機感を感じ、損得抜きで飛び込んで行ったという面が、多分にあったと思います。
記事でも指摘されていますが、田中角栄的なものに対する郷愁を感じるのは良いとしても、その負の側面ということにも目が向けられるべきでしょう。