突然の銃弾「運命変えられた」=初公判前に遺族が手記−佐賀入院患者射殺

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008031600162

事件が起きたのは昨年11月8日朝。手記によると、遺体が家に戻ったのは夜遅くだった。
「10歳になる長男が洋君の掛け布団の中に入り、身体にすがり付きますと、9歳の弟も布団に入り、洋君のほおをなで、手をつなぎ、すすり泣きました」と振り返る篤紀さん。
「あの夜が親子4人で水入らずで過ごした最後の夜だったのです。今はすがろうにも遺体もありません」と悲しみをつづった。

昔、傷害致死事件で亡くなった被害者の奥さんから事情を聞いていたところ、帰宅の前には夫から電話があることが多かったので、今でも電話が鳴ると幼い子供が「パパだ!」と言うので辛い、と言われていたことが、上記の記事を見て思い出されました。そのお子さんは、既に中学生か高校生くらいにはなっていると思いますが、電話で帰宅を知らせた後に、おそらく笑顔で帰ってきていた父親の面影をどこかで追いながら育ってきたかもしれません。
冬から春へと季節が変わりつつありますが、こういった気の毒な被害者遺族には、なかなか心から笑える春は来ない、ということを思うと、気が重くなります。