長井さん、両親と無言の対面 「けんぼう」と泣き崩れる

http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200710040303.html

両親は愛媛県今治市から病院に駆けつけた。「けんぼう、けんぼう、こんなになっちゃって、かわいそうに」。ひつぎの小窓を開けた母は、息子にそう語りかけ、その場で泣き崩れた。車いすの父は、つえを使って立ち上がり、じっと長井さんの顔を見つめ、やがて何ごとか小声で話しかけた。約15分後、親族が退室をうながすと、母はもう一度長井さんの顔を見つめて、顔を手でおおって泣きながら安置室を出たという。

やや乱暴な論法であることを承知の上で敢えて言うと、この方は、日本国民に成り代わってミャンマーへ赴き、真実に迫ろうとし、真実を覆い隠そうとする暴力によってその命を奪われたものであり、その暴力は、単にこの方個人に対して向けられたものではなく、真実に迫りミャンマー民主化を求める日本国民全体に対して向けられたもの、と言っても過言ではないと思います。圧政や権力の暴虐に抵抗することは、普遍的に正しい行いであり、そういった動きをあらゆる方法で支援することこそ、日本に課せられた責務でしょう。それができないような国ならば、国連安全保障理事会常任理事国になりたい、などと思うべきではありません。
その意味で、日本国政府は、この事態に対し、決して妥協せず、不退転の決意でミャンマー政府の責任を徹底的に追及し、この死を決して無にしないように努力すべきだと思います。