http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070715-00000061-san-pol
レーダーに映りにくいステルス性や機動性に優れた第5世代機のF22は、航空自衛隊にとって「すでにのどから手が出ている」(田母神俊雄航空幕僚長)ほど欲しい存在。今年4月に米軍のF22が参加した日米共同訓練では「日本は手も足も出ないほどの実力差だった」(空自幹部)という。
ネックは防衛省・自衛隊の情報保全体制だ。守屋武昌事務次官は今月初めの訪米で、ローレス前国防副次官らと会談したが、米側はイージス艦中枢情報流出事件により、中国に情報が漏れた可能性を指摘。守屋氏はFX選定作業とは切り離して考えてほしいと要請したが、米国には中国への情報流出がなかったことの証明を求められ、不信感はぬぐえなかった。
高性能で、制服組が、喉から手が出るほど欲しがるのはわかりますが、これほどの高性能機を日本が保有するに至った場合、他国に対する無用の脅威となってしまう恐れや、そのような点も含め、1機200億円以上という高価格に見合う効果が得られるか、ということは、総合的に検討される必要があると思います。導入実現により米国に大きな借りを作ってしまえば、さらに大きな形での返済を迫られる恐れもあるでしょう。過去の自衛隊機導入に絡んでは、とかく「利権」「カネ」を求めて政治が介入、というパターンが目立ちますが、真の意味での国益に沿った適切な政治の介入、ということも必要ではないかと思います。