「一審の判決が求刑に沿ったものでなくても、検察側が控訴すれば、高裁では8割方、主張が認められる」

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20070513/p9

本日の朝日新聞朝刊「裁判員時代」に、上記のような記述がありましたが、そういう実態があるのは事実です。
手元に資料がありませんが、以前、見たことがある資料中の、各高裁における検察官控訴事件の破棄率では、高裁によりややばらつきがあるものの、破棄率は低くても5割を超えており、東京高裁での破棄率は8割を超えていました。そういった状況は、現在も変わっていないはずです。
この辺が、私が以前から、「裁判員制度・国民のおもちゃ説」として危惧しているところであり、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050226#1109385219
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041230#1104403499

裁判員制度が、膨大な国費を浪費し国民に負担をかけるだけの、壮大な「茶番」に終わる危険性は、依然として高いものがあると思います。
ボツネタでは、「裁判員になろうと思っている皆さんは,結構,がっかりじゃないでしょうか。」とコメントされていますが、制度自体が、とんでもない「がっかり」に終わってしまうかもしれません。