一般人は立件し検事には目をつぶる、あきれた警察庁


http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/19/20061119000001.html

韓国の事件ですが、確かに、これが事実であればひどい話だ、と思わせる内容です。
事件自体は、

ソウル市教育庁の研究官キム某容疑者が1994年から小・中・高校生12人の名前で科学腕自慢大会出品作品を代わりに制作し出品して、これらの生徒たちが入賞できるようし向ける代価として、3人の保護者から計2億800万ウォン(約2600万円)を受け取ったというものだ。これら12人の生徒のうち5人は、この受賞経歴を評価されてか、一芸入試で大学に合格している。

という、教育熱が高い韓国らしいものですが、捜査の過程で、

そんなキム容疑者は相手の保護者が検事の場合にだけ「ボランティア」で制作を請け負い、そのうち1件の生徒については1997‐2003年に見返りなしで4回も替え玉出品を行ったという。

また警察は他の保護者については口座の追跡を行いながら、前職・現職の検事が保護者の場合にはこうした調査を行わなかったという。大韓民国の警察の中でもっとも捜査力のあるという警察庁特殊捜査科が、口座追跡もせずに「証拠が見つからなかった」と引き下がったのだ。

そうして警察は前職・現職検事の妻らが出席を拒否すると、検察に嫌疑不十分と報告し、その後1回ずつ参考人陳述を受けさせ捜査を打ち切ったという。警察も警察だが、公権力の代弁者、社会秩序の監督者たる検事がそろいもそろって自らの妻を警察に出頭させなかったとは、まるで「世界のこぼれ話」にでも出てきそうなとんでもない話だ。

といったことが、次々と起きたということであり、確かに、これでは、偏頗な取り扱いをしたと言われても仕方がないでしょう。
日本でも、例えば、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041019#1098114017
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061101#1162314795

でコメントしたように、悪いことをしようとするなら、まず役人(特に検察庁職員)になるのが先決、といった、醜い現実がありますが、どこの国にも、そういった醜い現実があるようです。ただ、醜い現実を、ここまで徹底的に批判する朝鮮日報は、情報がもらえなくなったり出入り禁止になったりすることを恐れて、捜査機関に迎合した提灯記事ばかり書いているどこかの国のマスコミよりも、はるかに高く評価できると思います。