細木数子さん猛抗議でDVDボックスから削除…「トップキャスター」第3話

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060918-00000072-sph-ent

問題の「第3話」は5月1日に放送された「恋愛運ゼロの逆襲」。人気占星術師・宮部天花黒田福美)とキャスターの椿木春香(天海)が番組内で対立。逆ギレした天花は、春香の運勢は最悪だと言い放ち、改名をしないと運勢が変わらないなどと要求した。しかし、春香らのその後の取材によって、天花に家をだまし取られたという被害者がいることが分かり、占いもインチキだったことがバレる−というストーリーだった。

こういった問題については、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050831#1125484322

と述べたことがあります。今回の問題では、「虚構と事実が明確に区別されておらず、内容自体が、実在する特定人や特定の組織を容易に想起させるようなもので、かつ、そういった人・組織の社会的評価を低下させたり、人身攻撃にわたるような内容になっている」かどうかが焦点でしょう。
なかなか微妙なものがありますが、「逆ギレした天花は、春香の運勢は最悪だと言い放ち、改名をしないと運勢が変わらないなどと要求」という点が、キャラクターを含め細木氏を連想させ、その人気占星術師が、家を騙し取ったり、インチキの占いをしているというストーリーが、連想させた細木氏の社会的評価の低下につながっている、という側面が、まったくないとは言いにくいでしょう。「連想」が、「容易に想起」とまで言えるかどうかは微妙ですが、かなり特異なキャラクターですから、肯定される余地もあると思います。
過去の裁判例に照らすと、訴訟になった場合、フジテレビが楽勝できるかも、やや微妙なような気がします。おそらく、フジテレビとしては、かなり慎重に検討の上(専門家の意見も聴いた上で)、上記のような措置を講じたのでしょう。