栃木リンチ殺人、捜査ミスと死亡の因果関係を認定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060412-00000003-yom-soci

判決では、正和さんがリンチで受けたやけどは、放置されれば死に至る可能性が大きかったとして、「被害者に重大な危害が加えられる恐れが存在し続けていたことは明らか」と指摘。
さらに99年11月1日に石橋署が、正和さんの同僚2人から事情聴取したことなどを挙げて、「石橋署は遅くとも11月1日には、被害者に対する危険が切迫していることを認識していたか、仮にしていなくても十分認識できたと認められる」と判断した。
その上で、「11月1日に捜査を開始していれば、捜査照会を行い、(被害者の父親が)送金したお金を引き出す銀行に張り込んだり、銀行に協力を依頼したりして、被害者を確保し、生命を救い得た」として、結果回避の可能性を認定した。

最終的に、上級審で因果関係が認定されるかどうかは何とも言えませんが、上記のような経緯を見ていると、捜査が非常に杜撰だったことは間違いないでしょう。
最近、団塊世代の定年退職者増加が話題になる機会が増えていますが、パチンコ会社とか警備会社等に、悠々自適で天下りするという道以外に、警察官の定年退職者を生活安全相談員として再雇用し、各警察署に配置して、できるだけ各種相談に対応する、ということも真剣に検討すべきではないかと思います。